150分の長いストーリーの割には超能力者たちの戦いにそれほど魅力を感じる事はできなかった。月並の特殊効果でSFホラー特有の「逃げ」が見えてしまい、キューブリック作品のような偏執的な映像美があれば救いなのだが、この映画には皆無で残念な結果になってしまった。また組織の存在とダニーが絡む理由もなんか無理があったような感じがした。
要所要所に「シャイニング」のカットを引用しているあたりはマニアにはたまらないかもしれないが、それがどうもパロディになってしまい本編として噛み合わない感じがした。
この続編自体は小説版とは違うらしいけど、根本的に今頃になってキングが書いた理由がこの映画からは汲み取ることができなかったのが最終評価である。
今回の映画に対して原作者であるキングはどう思ったのだろうか？ キューブリックが撮った映画を酷評して、キング自身が仕切ったTVドラマ版「シャイニング」を作ったぐらいだから、他人が手を入れられるのは作家は好きではないかもしれない。
