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麻薬王のIPPOのレビュー・感想・評価

麻薬王(2017年製作の映画)
4.0
酷評多いけど、自分的には満足◎
なにせ豪華キャスト。70年代、発展段階の韓国釜山を舞台に、日本にヤクを輸出することで成り上がった男の一代記。
クオリティ高い70年代釜山の再現と映像は満足満足。もちろんガンホ様の存在感も。
事実に基づく韓国社会派作品は最近大作が多い。

チョ・ジョンソクが良い!いつも三枚目なのにこんな演技もできるのか!
ペ・ドゥナの悪女っぷり、カッコいい。
キム・デミョンは…すごいなこの人、ほんと演技すごい。
ユン・ジェムンは最近お見かけする度にヤクザやチンピラ役ですが…韓国映画の定番役回りね。

終盤は80年代の始め、釜山で学生運動が過激になる頃…そう、ソン・ガンホ様の名作『弁護人』の時代へと続いていくのが面白い。激動の時代、国民のアイデンティティが揺らいでいた不安定な時代の断片をエンタメにきちんと消化していると思う。

長いので前編、中編、後編と勝手に自分で3日に分けて見ました 笑。それもおススメです。自分は全くつまらないとか退屈とか思わなかった。
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