『愛人 ラマン』などで知られる作家マルグリット・デュラスが1985年に発表した自伝的小説『苦悩』を映画化。
2019年・第91回アカデミー国際長編映画賞フランス代表作品。
1944年、ナチス占領…
大戦下ナチスに囚われた夫の帰りを待つ、マルグリット・デュラスの自伝的映画。
原作「苦悩」から夫の描写を省き時系列を整理しつつセリフは忠実な構成に感心。空襲時の闇と光の転換が心理の暗転に活かされ、生…
このレビューはネタバレを含みます
愛する夫が戦争が終わっても帰って来ない。生きているのか死んでいるのかもわからない。ひたすら待ち続けるマルグリットの苦悩が、見事に映像化されている。ラビエとの駆け引きは、サスペンスのようで、緊迫感があ…
>>続きを読む原題の[苦悩]を現すかのような不協和音じみた音楽が頭から離れない。
ナチス占領下のパリでひたすらに夫の帰りを待ちながらもそんな自分を客観的に見つめる自分…主人公が物を書く人だからなのかそんな主観と…
歴史的背景つかまないとちょっとついて来づらいかも。不在の男を待つ話に、ちょっと『シェルブールの雨傘』を思い出したり。フランス映画特有なのだろうか。『ラマン』といいこの作品といいデュラスは歴史の波に翻…
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