まほにさんの映画レビュー・感想・評価

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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

3.4

「凱里ブルース」から日を空けずに観たので制作費がグンと上がったことが感じられるような映像美だった
内容は相変わらず分かりそうで分からないけど、これもまた不思議と退屈ではない魅力がある。
終盤一時間のワ
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凱里ブルース(2015年製作の映画)

3.5

掴みどころがないのに不思議と魅了された
寧ろ完璧に掴めないからこそ良かったのかもしれない
今一度あらすじを読み直してもいまいち腑に落ちないけど、もう一度観たら少しは理解出来るだろうか。

オーレリ・デュポン 輝ける一瞬に(2010年製作の映画)

3.0

オペラ座バレエダンサー、オーレリ・デュポンのドキュメンタリー。
一時間弱なのであまり深掘りされてはいないが、きらびやかで華やかな舞台に立つ裏では地道で緻密なトレーニングの積み重ねから成りたっていること
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洋上のロマンス(1948年製作の映画)

4.2

一組の夫婦がお互いの浮気を疑ったことから始まるすれ違いコメディ
文字であらすじを読むより実際に観たほうが分かりやすく単純明快
本編開始1分でもう好きだった
一見バカバカしいけど愛嬌があって平和で素直に
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わたしはダフネ(2019年製作の映画)

3.0

母の死後大きく取り乱していたダフネと気丈に振る舞っていた父はいつしか逆転する
ドキュメンタリーと見紛うくらいに等身大に優しく描かれていた
今いる環境を前向きに受け入れる大切さを学んだ気がする

フェーンチャン ぼくの恋人(2003年製作の映画)

3.0

一軒挟んだ幼なじみとの切ない初恋物語
もう帰ってこない輝かしい思い出たちがとてもノスタルジックで胸が締め付けられてセンチメンタルになる
ジャックにそっくりな子いたから尚更懐かしい気分だった

悪魔の美しさ(1950年製作の映画)

2.5

ファウストについて無知であってもコミカルな部分もありそれなりに楽しめた
人間の欲について上手く描かれていて、時代はいくら移ろいでも人間の本質は不変的だということをつい考えた。

シークレット・ジョブ(2019年製作の映画)

2.4

とりあえずキャストが豪華なのでその辺は観ていて楽しかった
ただ内容に関しては現実世界がチラついちゃっていまいちノリきれなかった
フィクション及び演出なのは重々承知だけど、物を投げることを是正するシーン
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恋のチャンスは5回まで(2024年製作の映画)

2.5

オーストラリアが舞台でありながらアジア系を中心に構成されてたり、ネットミームになって話題になったり色んな意味で今時なのかな。
全体の展開としてはよくあるラブコメな感じなので何も考えず軽く観られた

最初の恋、最後の恋人(2021年製作の映画)

2.0

前半はわりと好きだったけど、個人的に病気にまつわる話が好みではないから後半に関してはいまいちノレず。
ツッコミどころは多いけど、まぁ王道の感動ものが好きな人には合うはず。

ボーイズ・イン・ザ・ボート ~若者たちが託した夢(2023年製作の映画)

3.3

二軍チームがオリンピックに出場する話
全体の長さのわりに内容が…ってところはあるけど、こういう熱いスポーツ物は一定の面白さがある。
ボートに乗ってるシーンは全部かっこ良くて見応えあった

アビゲイル・ハーム(2012年製作の映画)

1.1

難解だった……
皆さんの感想を読んで"天女ときこり"というお話が軸になっていたことは理解したけど、それで何だったのかはわからなかった。
色々抽象的すぎて自分には合わなかった

イヌとイタリア人、お断り!/犬とイタリア人お断り(2022年製作の映画)

3.0

どんな逆境にもめげず生きてきた家族の物語
かなりシビアな生活が描かれているが、ストップモーションの可愛さと随所にユーモアも散りばめてあり、重くなりすぎず観られる。
それでも隠しきれない寂しさや厳しさに
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ジャングルのけもの(2023年製作の映画)

2.3

クラブの中である事柄が起こるのを待ち続ける二人
薄らと匂わせつつ何も起こらないまま25年立つ
最後に何を待っていたのか明かされるのだが、いかんせんそれまでが長い。
いかにもフランスっぽい作品

12か月の未来図(2017年製作の映画)

3.0

堅物教師が問題のある学校に赴任するよくあるやつだけど、こういう話はなんだかんだ好き。
先生と生徒のどちらともが互いに歩みより成長していく
カンニング問題が宙ぶらりんのまま進むので終盤にかけて何かあるの
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フレンチ・キス(1995年製作の映画)

3.0

チャーミングって言葉がこれほど似合う人は他にいないんではってくらいメグ・ライアンが相変わらず魅力的
展開にちょっと時代は感じるけどもカラリとしているのでサラっと軽く観られた

狂ったバカンス(1962年製作の映画)

2.3

登場人物みんな好きになれなくてしんどい
フランチェスカを演じたカトリーヌ・スパークの魅力だけが拠り所
フランチェスカが可愛い分だけアントニオのおじさんっぷりが際立つ
中年が若者に負けじと張り合う姿は見
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タンジェリン(2015年製作の映画)

3.2

クリスマスっぽさが微塵もないクリスマス
マイノリティがマジョリティかと錯覚するくらい狭い世界
ドーナツ屋さんでのカオス空間は最高にエネルギッシュだった

夏時間(2019年製作の映画)

3.5

あの頃全て精一杯だったけど振り返ると懐かしさで愛しくなるそんな夏が描かれている
自分の思春期の記憶と少しリンクするような、至るところにほんの些細なリアリティーが存在した。

北極星(2022年製作の映画)

2.7

家族の問題と女性船長
たしかにどちらも描くテーマとして成り立つような内容だったからこそ、両面ともが薄まっているように思えた。
もちろん応援したくはなったけど映画としてはいまいちに感じた
ただ景色は最後
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緑の香水(2022年製作の映画)

3.0

誰も彼も何もかもが怪しく見えてたけど、実際はめちゃくちゃオーソドックスでシンプルなネタだったな。
コメディ感に身を任せてゆるく観るくらいのほうがちょうど良さそう
コンビの掛け合いがほどよく面白かっただ
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ふたりだけのロデオ(2022年製作の映画)

3.4

雄大な景色の中、トラック乗り親父と娘の窮屈なカナダ横断ロードムービー。
ただ娘と一緒に居たかったことで起こした行動が結果的に自分自身を苦しめることになる
元妻が引き離したのも意地悪ではなく全ては子供の
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ジャヌスとサムの酔っ払い道中(2023年製作の映画)

3.5

景色も内容ものどかで良い
冴えない二人が酒を工面するだけだけど、ピュアでおバカな展開が可愛くて何も考えずゆるく観られる。
そして何よりもオチが幸せで最高

神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)

3.4

始めはいまいちかと思ったけど、関係が交差し始めたら尻上がりに面白くなった。
とにかく女性陣がみんな個性強くて最高
全部ひっくるめてオシャレだった
この映画で得た熱をガスパチョ飲んで冷ましたい気分

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.6

フィルムのざらつきにテキサスの熱を感じる色もさることながら、開始早々に*NSYNCのBye Bye Byeが流れただけでもう気分が良い。
しかしながら主人公が清々しいクズで好感度が劇中に乱高下する
調
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剣の舞 我が心の旋律(2019年製作の映画)

2.1

かの有名曲"剣の舞"が出来るまでの話
いきさつや背景は一応分かったのだが、もっと曲を作り上げてるようなシーンがほしかった。
ピアノに向かったり楽譜書くシーンすらほとんどなく、唐突に完成した曲が披露され
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マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

3.3

正直特筆するような内容はないけど、主役二人がファンタジーな世界観にピッタリで何していても可愛くてずっと見てられる。
ひたすら可愛い、綺麗、素敵で満たされた。

僕の巡査(2022年製作の映画)

3.5

それぞれの行動に良くないところはある
ただ、あんな裏切られ方したらマリオンがしたことは仕方ないと思ってしまう。
ただ本を正せばそれは自由な恋愛が許されなかったからであって、時代が違ったら違う人生があっ
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.8

これを観てなんて感想を書こうか
良い意味で悪趣味だった
気持ち悪さだけが残る
映像はスタイリッシュで美しいのに中身が醜悪だから目が離せない

楽園(2023年製作の映画)

2.8

自由とは規律の上で成り立つ矛盾
少年院という場所、家庭環境、世間についての生きる難しさは感じるけど、全体的には感心できなくてモヤつく気持ち。
ただタイトルである"楽園"の持つ意味については府に落ちた

スペアキー(2022年製作の映画)

3.6

フランスの夏が舞台ってだけで気分が良くて好きになる
出来心が生んだ不思議な関係
正反対の環境を持つ二人が絶妙な距離感でひと夏を過ごしほんの少しの変化をもたらす
エンディングへの入り方がニクくて好き

のら犬(2023年製作の映画)

3.8

ギリギリの状態で保っていた男二人の友情が一人の女性をきっかけに崩れていく
ミラレスの存在がとても良かった
初めはその威圧的な態度に眉をひそめて観ていたが、状況が変わる毎に見えてくるものがあり次第にその
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クローブヒッチ・キラー(2018年製作の映画)

3.1

もし愛する父親がシリアルキラーだったら?
少年が疑惑を抱いてから確信に迫る葛藤がなんとも痛々しいのに引き替え、父親の滑稽さよ…。
色々気になる点も残したまま終わってしまったけど、苦い結末も含めて物語と
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君のためのタイムリープ/私を月に連れてって(2017年製作の映画)

3.2

90年代の台湾が日本と見紛うくらい日本のカルチャーが根付いていたのがわかり、驚くと同時に懐かしさも感じられて胸が締め付けられた。
メインキャストがみんな美男美女で青春パートがキラキラしてて可愛かった

スクールガールズ(2020年製作の映画)

3.5

親の心子知らず、子の心親知らずという感じに母娘のお互いがすれ違い衝突する。
キラキラした瑞々しい少女たちに思春期特有のヒリヒリとしたものも含まれていて、明るくて可愛い感じを想像して見始めたので予想より
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白いリボン(2009年製作の映画)

3.5

徹底された抑圧による人間の憎悪
モノクロ映像が美しさと同時に閉塞感も感じさせる
謎解きでもなんでもないので犯人も動機も明かされることはない
よってモヤモヤした気持ちと鬱屈した感情だけが残されることにな
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