まほにさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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クローブヒッチ・キラー(2018年製作の映画)

3.1

もし愛する父親がシリアルキラーだったら?
少年が疑惑を抱いてから確信に迫る葛藤がなんとも痛々しいのに引き替え、父親の滑稽さよ…。
色々気になる点も残したまま終わってしまったけど、苦い結末も含めて物語と
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君のためのタイムリープ/私を月に連れてって(2017年製作の映画)

3.2

90年代の台湾が日本と見紛うくらい日本のカルチャーが根付いていたのがわかり、驚くと同時に懐かしさも感じられて胸が締め付けられた。
メインキャストがみんな美男美女で青春パートがキラキラしてて可愛かった

スクールガールズ(2020年製作の映画)

3.5

親の心子知らず、子の心親知らずという感じに母娘のお互いがすれ違い衝突する。
キラキラした瑞々しい少女たちに思春期特有のヒリヒリとしたものも含まれていて、明るくて可愛い感じを想像して見始めたので予想より
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白いリボン(2009年製作の映画)

3.5

徹底された抑圧による人間の憎悪
モノクロ映像が美しさと同時に閉塞感も感じさせる
謎解きでもなんでもないので犯人も動機も明かされることはない
よってモヤモヤした気持ちと鬱屈した感情だけが残されることにな
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フォトグラフ ~あなたが私を見つけた日~(2019年製作の映画)

3.6

身分違いの二人が静かにゆっくり少しずつ惹かれていく
ハッピーエンドではないけどバッドエンドでもない
きっと成就することは容易くないと想像できるけど、どうにか幸せになってほしいと思いたくなるような優しい
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ホームステイ ボクと僕の100日間(2018年製作の映画)

2.9

活字と映像の違いなのかもしれないけど、オチがめちゃくちゃ弱く感じて拍子抜けした。
それまでのミステリー感と不釣り合いな瑞々しい青春もとても良かっただけに自分自身が結末を過度に期待しすぎて残念になってし
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わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)

3.7

人生の光と闇を濃厚に感じられる
喜びと悲しみが背中合わせのように存在していてとても儚い
全体として見るとわりと悲観的ではあるけど、愛や力強さを感じられるところもあり好きだった。

ラブストーリー(2003年製作の映画)

3.3

原題の"クラッシック"が正にピッタリ
ベタでクサイのに心引き付けられる韓国らしい作品
親の恋と子の恋が時代を超えて重なって純粋で切ないけど良いラブストーリーだった

愛の記念に(1983年製作の映画)

2.9

思春期である少女の不安定な恋模様かと思いきや地獄のような家族の確執
ヒステリックで手が出る喧嘩はほんと見てられないくらいしんどい気分になる
自由奔放に恋しても結局なにも満たされなくてどうしようもない

スピリッツ・オブ・ジ・エア(1988年製作の映画)

3.7

感想を言葉にするのがなんとも難しい作品
青い空と赤い土が見渡す限り広がる広大な場所でたった3人の登場人物だけで描かれる夢や希望
心情と共に目まぐるしく変化する妹のファッションがとにかく印象的だった

変態小説家(2012年製作の映画)

2.5

タイトルとビジュアルだけでなんとなくで観たけど、かなり印象が違ったな。
変態要素はほとんどなく根底にある幼少期のトラウマを克服する話
随所では面白いところもあるのに全体的に見ると何故だか長く感じた

モン・パリ(1973年製作の映画)

3.3

男の妊娠発覚して世の中ザワザワしちゃう話
くだらないとは簡単に思えず、男女平等などフェミニズム観点として現代にも通ずるところが所々で皮肉られていて面白い。
しかしコメディなので説教くさくもなく微笑まし
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人類遺産(2016年製作の映画)

3.0

そこが何処で何のための建物でなぜ廃墟と化したのかは一切教えられない、あるがままを映し出しただけの映像が続く。
たしかに人間がいた形跡はあるのに、ただそこに人間だけがいないような、地球上に自分一人だけが
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肉体の悪魔(1947年製作の映画)

2.6

皆が待ちわびる終戦が二人にとっては悲嘆となる
とは言ってもこの二人の幸せは想像できないし、煮え切らない恋模様はロマンチックには思えなかった。
未成年に何の権利もないのが結局最後までよく表れていた

あなたを、想う。(2015年製作の映画)

2.1

良い評価が多いから憚られるけど、私には合わなかった。
時間軸が行ったり来たりして集中しきれないので3人分の過去の生い立ちや現在抱えたものを理解しづらく、実際の時間以上に感じてかなり疲れた。

ブレスレス(2019年製作の映画)

2.9

言いたいことはわかるけど理解は出来ないから、いまいちどの感情も揺さぶられなかった。
ただ最後のシーンを観たら否が応でも納得させられるというか認めざるを得ないというか……
だからこそ間違ってはないけど、
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はみだしエルフが町にやって来た!(2023年製作の映画)

2.7

せっかくの12月なのでクリスマス映画を
クリスマス作品らしくファンタスティックなストーリー
大人である自分には少し退屈ではあるけど、子供たちが可愛くて最後は優しく心温まれて良いクリスマス気分になれた。

87分の1の人生(2023年製作の映画)

3.8

罪と哀しみと依存症と
皆苦しいし、乗り越えることは簡単ではないからこそ見応えがあった。
自分の非を認めないところがどうしても気になっていたけど、最後にきちんとケアされたことでやっと胸に落ちた。

偉大な願い(2016年製作の映画)

2.8

ALSを患う親友の"SEXがしたい"という最期の願いを叶えるため周りが奮闘する話
コメディなので悲壮感はなく軽口だが、本題にたどり着くまでが意外と長く感じた。
しかし、その前半部分が最後に効いたので無
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ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

3.5

まさかこんなコメディ作品でカイア・ガーバーにお目にかかれるとは予想外だった
ベースはよくあるアメリカの学園モノだけど、さらに色々詰めこんであって一言では言い表せられない。
ちょっぴり暴力的だけど可愛く
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スラローム 少女の凍てつく心(2020年製作の映画)

2.4

雪山は美しいし、スキーは疾走感があり気分が良いけどそれ以外のシーンでは心が無になる。
とにかくコーチが最低すぎて胸糞
不安定で未熟な心に付け入った自分勝手な行為に反吐が出る思いだった

愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.5

格好良さとダサさが表裏一体してる
一歩間違えたらハードボイルドにキマりそうなのに、全くその気配しなくてついほくそ笑んでしまう。
気が利いてるんだか利いてないんだかよく分からないけど不快にはならないから
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手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)

3.8

クスりと笑えるコメディ要素と心揺さぶられるドラマチックな展開にさらっと入ったファンタジー要素
韓国らしさがつまった作品だった
主人公がなぜそこまで駅に固執しているのかが明かされた時にグッと胸にきた

プライズ〜秘密と嘘がくれたもの〜(2011年製作の映画)

3.1

内容も音も不協和音で不安と不快感でたくさんで気が滅入る
受け入れざるを得ない大人でも理不尽であるが、子供にも理解しろというのはもっも酷な話。
でも、そうするしか他ない。
表彰されても何も満たされない
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死の十字路(1956年製作の映画)

3.4

一つの事件をきっかけに二つ目、三つ目と転がり落ちるように重なっていき逃げ場のない雁字搦めになっていく。
話の筋はシンプルではあるがちょっとした仕掛けが隠されており最後まで気が抜けないスリルがあり楽しめ
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連鎖(2018年製作の映画)

3.2

誰も救われない
たった一つのボタンの掛け違いでいとも容易く崩れ落ちてしまう脆さ
偏見は誰しも知らず知らずのうちに抱えているものだと思うから難しい
作中の違和感をあえて指摘するならば、状況証拠だけでこん
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あなたがここにいてほしい(2021年製作の映画)

3.8

出会いである学生時代は観ているだけで恥ずかしくなるような純粋な愛
そこからの理想だけでは上手くいかない大人の現実には胸が苦しくなった
綺麗な映像も音楽の使い方も好みでまた好きな中国映画が増えた

世界でいちばん美しい村(2016年製作の映画)

3.5

地震で被災したヒマラヤの奥地に棚田のように広がるラプラック村を追ったドキュメンタリー
レッドゾーンに指定されたその場所から離れ新たな暮らしを始める人もいれば、危険を承知で留まる人たちもいる。
日本人の
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ブートレッガー 密売人(2021年製作の映画)

2.4

禁酒法の是非を中心に先住民族の複雑な環境が描かれていた
美しい大自然に囲まれているが逆に社会から孤立されている証でもある
賛成反対のどっち目線で観たらいいのか掴みづらく、最終的な投票結果もボカされてこ
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オーバー・ザ・レインボー(2002年製作の映画)

3.1

あまりにオチが読めすぎるので、実は裏があるのでは?と疑ってしまったが、ただ本当に真っ直ぐなだけだった。
しかしむしろそういう作品は好きなのでマイナスな印象ではなく、全体的な雰囲気は優しくて好みだった。
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無聲 The Silent Forest(2020年製作の映画)

3.8

某芸能事務所の問題も重なり日本も完全に他人事とは思えなかった
クライマックスかと思ったところからまだまだ先があって性暴力の複雑さには目を背けたくなった
知らないフリをしたほうが圧倒的に楽ではあるけどそ
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マグネティック・ビート(2021年製作の映画)

3.7

不安定な時代に生きた若者の不安と希望がお洒落に描かれている
絶対的な存在である兄とその恋人マリアンヌへの恋心、そして徴兵が主人公フィリップの成長に大きな転換となっていた。
とにかく作品を通して音の使い
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聖なる泉の少女(2017年製作の映画)

3.5

美しい自然も文化がなくなってしまう侘しさを感じるけど、誰かの犠牲の上で成り立つとなると強制は出来ない。
白い魚が娘のメタファーと考えると後に彼女も自由の身になれたのだろうか
自然が織り成す音の優しさか
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.8

あまりのことに言葉を失ってしまう
教育がいかに大切かを痛感させられる
"Permission"と"Forgiveness"という似て非なる言葉の意味が持つ違いの大きさが重く胸にのしかかる
ひとつだけ、
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ロバリー 犯罪親子(2018年製作の映画)

3.6

いくらなんでもジャケットがダサすぎる
実際に観てみたらビジュアルはもっと洗練されていたし、ひと捻り加えられた人間ドラマには最後まで読めない緊張感もありそれなりに見応えがあったのでもったいない。

僕と彼女のファースト・ハグ(2020年製作の映画)

3.5

ポップかつポジティブで可愛らしい
無機質な世界に住む潔癖性と強迫性障害を持つ主人公と、雑多でカラフルな周りとの対比が一目に分かりやすい。
一見変人のような個性豊かな人々もそれぞれ悩みがありながらもみん
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