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君が君で君だのmanamiのレビュー・感想・評価

君が君で君だ(2018年製作の映画)
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こぉれはー、なっかなかの、衝撃。2018年公開の松居大悟監督作。うっすら記憶に残る当時の情報から「ヲタサーの姫」的キャラの女子を巡る物語かと予想してたら、とんでもなく大きな誤解だったわ。
姫は姫でも、本人の預かり知らぬところで勝手に姫として、と言うよりある意味では神か教祖かのように祀られちゃってるじゃないの。
その信者たち3人が池松壮亮(なぜか尾崎豊)、満島真之介(同、ブラッドピット)、大倉孝二(さらに同、坂本龍馬)と、揃いも揃って演技が上手いもんだから、より一層気持ち悪いな。
彼らの部屋に聞こえてくる音を合図に食事したりトイレに駆け込んだりする、ストーカーでなく兵士だと言い張る、ヤツを「王子」と呼んで崇める、身の毛もよだつ展開の連続に「キモッ」「キショッ」が止まらないよ。そして龍馬の首輪の理由は恐怖が過ぎるよ〜、もはやホラーだよ〜。
ソン(2008年『息もできない』のキムコッピ!)が行方不明になるところで話が収束に向かうのかと思いきや、そこからがますます怒涛の波瀾万丈で驚く。尾崎の言動にはさすがにヒク。着るな、歌うな、落とすな、食うな!!
キャストは他に、羽生結弦にされそうになる高杉真宙、車内で突如として反抗期になるウスバカゲロウ向井理、持ち前の気怠さを活かしまくるYOU。カメオ的に光石研。(本居最強さとしはエンドロールにクレジットあったけど、どの役?冒頭でソンに絡む面々か?)
ソンに出会った夜と、部屋を引き払って旅立った日、同じ服を着てるよね。「僕の名前」を取り戻したってことか、それとも、また最初から国を造り直すってことなのかな?

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