みかん

ターミネーター ニュー・フェイトのみかんのレビュー・感想・評価

5.0
満点を付けました。
初めは、続編なりの楽しさかなと思っていましたが…
まずはノスタルジック…私はアラフォーなので、ターミネーターと言えば幼い頃に観た記憶。
出演者が歳を取っているのを観て、自分も歳を取ったとしんみりしました。
映画本編とは関係はないですが、若い頃に聞いていた音楽を聞いたり、懐かしい香りを感じて、その頃の記憶を思い出すように、映画を通じて昔を思い出したのは初めてでした。

さて、人間はそのような哀愁を感じますが機械は感じませんし、AIが人間に変われないのが感情でしょう。
本作では、人間の感情を学んだAIと、無慈悲なAIが出できます。
老いたシュワちゃんが演じるものだからホントにジワッときます。
もしかしてラストシーンはやっぱりあれかな、なんて予想していましたが、最後の言葉には涙が出そうになります。
贖罪…本作ではAIも学んだのですね。

また、機械VS機械も最新型と言う訳では無く、違う未来なので性能は違うのでしょう。
そんなに逃げ回らなくても、普通に旧作の機械は新作の機械をパワーで圧倒していて、強化ヒューマンも強いので…新作機械も無双のようでボコられまくっているのが面白い。

そして、タイムスリップ系のパラドックス。ダニーが強くなったのは、送り込まれてきたグレースどの出会いがあったからです、つまりAIが刺客を送り込まなければダニーは普通の女の子だったので…と言う話を考えればキリがありませんが。

未来でグレースがダニーに助けられたときに、ダニーはグレースを知っていて、その結末まで知りながら迎え入れた訳です。
そして、自らを助けるために結末を知りながら送り込む。強い選択です。

しかし、本作の時代ではもう死なせない…と言っていますので、また違う未来を歩むのでしょう。

そういったパラドックスを抱えながらも、矛盾はしていないところも完全度は高いです。
みかん

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