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桜桃の味のbeepのネタバレレビュー・内容・結末

桜桃の味(1997年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

イランの荒涼とした丘陵。植林された若木が並んでいても、育った林はどこにもない。バディと交わるのはクルド人の兵士、アフガニスタンから戦争を逃れて来た若者、トルクメン人の老剥製師。中東の人々の交わりは、国境の制限はもしかしたらかなりゆるいのかな?
ストーリーは、自殺の幇助者を探す設定で、自分が決めた死に方に執着する方法で、幇助者たち、つまり自分以外の誰かに、自分が自殺したがっていることを知ってもらうこと。目的は「自殺」じゃなくて、「自殺しようとしている」自分を知ってもらうこと。
死にたいけど、それに踏み切れず、未練を長々と引きずる過程が乾き切った丘陵で展開する。
ラストはいただけない。別にバディに深く入り込める作りになっていないのに、わざわざこれはフィクションと念を押されても、お節介なだけ。
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