蜷川実花監督作品。
女子高生から人気を集めるカリスマ芸能人りりこ(沢尻エリカ)は全身整形で美貌を手に入れていた。美貌を維持するために手術や投薬などが必要となり、やがて彼女は転落していく。
沢尻エリカがヌードや濡れ場を披露していることで話題になった作品だが、その点を抜きにしてもよくできた映画だと思う。
サイケデリックでどぎつい色彩、狂躁を煽るような不穏な音楽……。
スターというのは大衆の羨望や欲望を喚起し消費を促すための装置であり、本質的には誰であってもいいという残酷な事実が描かれる。
性的な描写が多くそのことが取り上げられがちだが決してそれだけではない。物語や美術や音楽など魅力の多い作品である。