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ハウス・ジャック・ビルトのmatchypotterのレビュー・感想・評価

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
3.6
“ハウス、ジャック、ビルド”。
“ジャックが建てた家”。

建築家を夢見る“イケおじ”が、“強迫性障害”を持つ“シリアルキラー”に。

頭が“何か”に囚われてて、計画的、且つ、衝動的に殺人に魅了されてる男。完全にイカれてる。

かなりヤベェヤツ。まさに、サイコパス。
この単語の象徴みたいな作品。

1970年代という設定がよりそれっぽい“怪しげ”で“曖昧”な雰囲気を醸し出す。
作品自体がかなり賛否両論ありそうだけど、衝撃的というか、静かに淡々と狂気を垂れ流してる作品。

殺人を喜びや己の病の治癒や安らぎみたいな位置付けにしてしまっていて、もはや自らを解放する芸術だと言わんばかりに。

次から次へと抑えられない衝動に真っ直ぐに。
“街灯”の快楽と苦痛の理論、やたらと理路整然と説得力があるもんだから騙されかけてしまうが、、、イカれてる。

何年もの間、その“衝動”のたびに、その“アート”を求める。求めずにはいられない。
5つのエピソードがこのジャックなる男とその狂気と彼の本質を炙り出す。

素直に真っ直ぐにイカれ過ぎてて一周しちゃってて目の前で自白してるのに逆に警察官ですら「飲み過ぎだぞ」と信じないレベル。

こんなヤツが世の中にのさばって自分の行為を正当化し、自分の歪んだ倫理観を満たすまで、、、そして、家を建てるまで。

宗教、信仰、偶像、芸術、摂理、価値、、、。
人間の生と死、正義。
何のために生きてるのか、なぜそれを終わらすために殺すのか、みたいなところにまで掘り下げる彼の“欲望”。

彼の執念というか、狂気が、、、“家”を建てる。
これは完全に“問題作”。
、、、と思えなかったらこっちもヤバいことになる。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
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(まだ始めたばかりでお粗末が過ぎるブログですが)
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