河瀬直美監督によるラブストーリー。
凄い。圧倒された。
初めてこの監督の映画観たけど随所にアドリブ会話のような作られていないセリフが並ぶ。だからこそ映画への没入感が強い。あたかもそこに実在していると…
樹木希林の音声ガイドのシーンは目を閉じて聞いてみました。音や言葉に敏感になり、見えている時とは違う感じ方になりました。
波間に消える。跡形もなく消える。の言い方が好きでした。
作品を作る過程の会議…
被写界深度を思いっきり浅くして形態を捉えない光でスクリーンを満たしてしまう目眩ショット、また、人混みの中手持ちカメラをグラグラ揺らして対象を探す不安な焦燥ショットがよかった。
永瀬正敏が演じるの…
僕は、監督はこの作品で「映画とは何か」をサブテーマにしているのではないかと思いました。また、これはあくまで僕の見立てですが、意見会に登場する眼鏡の女性の発言が、監督の伝えたいことなのではないかと思う…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
主人公の女の子が、障がい者のモニターからボロクソに言われるところは面白かった。
けど、風の音多すぎ問題と露光過多問題に、ファザコンキスシーンでちょっと心が離れる。
視覚障がい者がテーマだと思っていた…
永瀬正敏さんにこのような役をやらせると、本当に嵌りますね。
視力を失うことの恐怖、できないことの焦りをお節介とする苛立ち、本質を見抜く鋭さと自分に対する鈍感さ、微妙な感情の機微が見ている側に「おまえ…
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