これは酷いっ!!!
“つまらない”“くだらない”を大きく通り越して、とにかく酷い映画。
人生でこれまで鑑賞してきた作品群でもダントツ最低かも。ストーリー、演技、編集、音楽すべてが酷いという、ある意味レアな作品。
千歩譲って1980年代初期のエロスを題材にしたカルト映画として捉えようにも、個人的にはカルトからアートまで昇華された大島渚監督の「愛のコリーダ」のように男女間が惹かれ合う根本的な要素であるbasic instinctが描かれているわけでもなく、とにかく酷い作品としか言えない。
谷崎文学を大きく穢しただけでなく、110分もの貴重な時間を奪った罪も大きい。
途中で何度も離脱しかけたが、ここまで来たら最後にどういう落とし前を
つけるつもりなのか半ば我慢比べで最後まで見てしまった事を深く後悔。
ほんとはマイナス点付けたいくらいだが、Filmarksのシステム上1.0が最低なのが残念。同じく1点台を付けた「霊的ボリシェヴィキ」に対して申し訳なく感じてしまう。
自分より一回り上の世代の男性の間では神格化されていた、おそらくAV・・もとい、セクシー女優の元祖・愛染恭子を初めて見たが、ここまで芝居が下手な役者も珍しい。彼女に引っ張られて中年男特有のギラギラしたイヤらしさが絶妙に醸し出されている佐藤慶さえも大根役者に見えてしまって気の毒。
自信をもって誰にもお勧め出来ないと言いたい作品。
R-18指定で、モザイク(それがまたチープな小細工していて酷い!)こそあれ本番行為の描写が結構しつこく続くので、エロ要素が苦手な方は要注意。
ああ、こんな深夜まで起きて「白日夢」という悪夢を見てしまうとは・・。