Tully

クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃のTullyのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞後、色々な気持ちが込み上げて来ました。子を想う親の心情が、よく伝わりました。現代においては子を手に掛ける親と云う凄惨なニュースが多々あります。私達は本来、ひろしやみさえのような親にならなくてはならないはず。私は結婚もしていないから、まだ分からないけど。「子供に気持ちを伝える事」 「愛情を届ける事」 簡単そうだけど実は難しい。家族でも、いや家族だからこそ行き違いが生まれる。今回のサキちゃんみたいに。難しくても照れ臭くても子供を愛してあげて下さい。そして友愛。いじめによる自殺のニュースも後を絶たない昨今。もう友達ではなく、いじめられないようにただ集団として固まっている人間関係。カスカベ防衛隊のような関係は難しい。5歳児だからこそなれる関係ではある。中学生・高校生ともなれば知性も増え、悪意や劣等感も生まれる。だから誰かを傷つけなければ自分を保てない。でも5歳児だから、なんてのは言い訳だ。寧ろ逆だ。知性があるからこそ思慮深くもなり、相手を気遣う事が出来るはず。大人に近づく程、私達は誰かを助けられる存在になれるはずだったのに。本当にカスカベ防衛隊が羨ましい。野原一家とカスカベ防衛隊。2つの愛情を持つしんちゃんは劇中一度も心が折れなかった。迷わずサキちゃんを助ける為に行動した。過去、しんちゃんが涙したのは全て一家がバラバラになるか、防衛隊が喧嘩した時だけだ。2つの愛情を受けたしんちゃんは誰にも負けない。しんちゃんのあのポテンシャルは、おバカだからじゃない。愛情を受けたから心が強いだけだ。長々、映画の内容から逸れましたが、私はこの映画からそのような気持ちが生まれました。サキちゃんは遠く離れてしまったけどいつだって会える。夢が繋がり、夢の中で会える。これは今の人類科学では、ありえない現象。でもカスカベ防衛隊なら出来る。それが不思議と納得してしまう。サキちゃんはカスカベ防衛隊、6人目の隊員だ。
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