フライ

光りの墓のフライのレビュー・感想・評価

光りの墓(2015年製作の映画)
3.4
スコアの高さに期待して見たが、作品の中に流れる独特の空気感はとても癒されたが、それ以上に奇妙な気分にさせられた作品。
以前王墓だった所に建てられた学校を、病院にした所に入院している眠り病と言う奇病に罹った兵士と、それを看護する脚の長さが違うおばちゃん、人の心や前世が読める女性の不思議な話。単調な会話と時々訪れる数分間の定点シーンなど何かメッセージを探そうにも、タイの風習や文化、宗教観が分からないので謎だらけだった。それでも何となく伝わって来るものはあるが…ラストシーンは少し怖かった。
ゆったりとした時間と優しいシーンの連続なのに時々ぶち込まれるとんでもないシーンは、シュール過ぎて爆笑してしまった。
本作監督作品が好きな人などハマる人はハマると思うが、少々変わった感じの文学的な香りを楽しみたい人や癒されたい人、熟睡したい人にはオススメ。
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