囚人13号

ジャンヌ・ダルクの囚人13号のレビュー・感想・評価

ジャンヌ・ダルク(1900年製作の映画)
4.0
メリエス最高傑作の一つ。物語は断片的にしか理解できないのだが、ブルジョワ連や行進していく兵隊と対比してジャンヌの神々しさが際立つ。何よりラストの昇天場面は映画史最高のシークエンスに数えられるし、火刑台はおろか画面さえ煙で覆われるほどの激しい炎上と煙から、一目でそうと分かる神の世界へ(恐らく舞台のせり上がり装置で)昇ってきたようにしか見えない画面連鎖が神懸り的に素晴らしい。120年という時間もまた我々に説話的な心理作用を及ぼしているのだが、ジャンヌ・ダルク映画ではドライヤーやブレッソンと比肩すべき傑作。
囚人13号

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