影の忍者に護られているヤクザ組織の一人娘が、人並み外れた戦闘能力をもつ敵対組織に狙われてしまう。江戸時代の"忍者もの"と現代の"任侠もの"を掛け合わせている、バイオレンス・アクション。東北新社リリースのオリジナル・ビデオ。
筆者の学生時代に、深夜帯で何度も放映されていた作品。永井豪の初監督作であり、荒唐無稽、融通無碍、奇想天外ワールドが炸裂している。なお、撮影現場では補佐役の石井てるよし（後に平成ウルトラマンを手掛ける人物）が指揮を執っていたらしい。
ヒロインを守護する忍者三人組を演じているのは、大槻ケンヂ、キューティー鈴木、松井哲也という布陣。オーケンの脱力系演技が絶妙なテイストを生んでおり、天井桟敷のマインドを継承したような、不思議なキャラクター像を創造している。
一方、敵対組織のキャラでは、ボス役で片岡力也と尾崎魔弓が登場。生身スタントと手作りスプラッターによる戦闘が繰り広げられ、お堂に敷かれたマット上で女子プロレスが開始する。なぜか極道に混じっている、藤子・F・不二雄先生がインパクト絶大。
