イチロヲ

ダマスカスの盗賊のイチロヲのレビュー・感想・評価

ダマスカスの盗賊(1952年製作の映画)
3.5
王の非道な政策に反旗を翻した将軍が、洞窟に潜んでいる反政府軍と共に、占領地ダマスカスの王女を救おうとする。イスラムの寓話「アリババと40人の盗賊」をアレンジしている、アラブが舞台のファンタジー・アドベンチャー。

古代ペルシア戦争における、アラブの首都ダマスカス陥落から物語が開始。「こんなデタラメなボスのもとで仕事なんかできねぇ!」と怒髪天を衝いた主人公が、侵略側から反逆側へと立場を一転。同志となる仲間を増やしていく。

「開けゴマ!」で有名な石扉が登場するが、本作のアラジンとシンドバッドはコメディ担当のため、ヒーローとは程遠いグータラ凸凹コンビのキャラ付け。上昇志向の強い侍女がトリックスター的な立ち回りを見せるところが、独自の変化球となっている。

大勢のエキストラを動員させた大乱戦が演出されており、なおかつ反権力闘争を根底としているため、いやが上にもボルテージが上昇する。女優陣のコスチューム・プレイもまた見目麗しく、下半身シースルーが眼福そのもの。
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