見始めぐらいはなんか合わないかも…と思って見てたのもつかの間、リリーがゲーム無双した辺りぐらいからジャロッドとのフィーリングが合いだし、気が付いたらすっと世界観に入り込めていました。そしてやたらと癒やされる。
音楽もさりげなく心地よい感じなのもよかった。
あと、冒頭のオープニングの可愛らしい映像、ものすごい高画質に見えてなんでこんな画質いいんだ！？綺麗！ってめっちゃ気になりました。(笑)写真を繋ぎ合わせてる感じだから、すごく綺麗に撮れるカメラを使ってるのかな。
リリーはひたすら健気。お兄ちゃんもとっても優しくて明るくて、すごく穏やかな兄妹。お兄ちゃんがふざけた時、いつも嬉しそうにフフッ！て笑うリリーが本当に可愛かった。お花みたいに可憐。一方ジャロッド…何このスマートな前髪パッツン中二病…やたら声渋いな…ちゃんと潰しておきながらケーキ食べてるの偉い！1ミリぐらい可愛い！と思えてくる不思議。ジャロッドの家族も不思議がいっぱいだけど、みんな穏やかそうな人ばかり。完全に世界観に引き込まれました。
リリーの柔らかい優しさに触れ、少しずつジャロッドの心が解れていくのが感じられて、ラストはかなりほっこりしました。
お花って、ささやかだけどすごく画になるし、綺麗。自然の風景によく映えて、素敵なシーンでした。
同じホクロがあるのよ、というシーンもとても印象的でした。この映画は、言葉や仕草一つ一つがとても貴重に見えて、大切にしたくなる雰囲気を持っていて、全体を通して温かさに包まれているなぁと感じました。
精一杯、自分の不器用さを自覚しながら、リリーの優しさに応えたジャロッドは新しい世界を見ることができたんだな、と嬉しくなりました。
そして、リリーもそんな彼を見放さず、そっと見守る強さを内に秘めていて、とても魅力的でした。
なかなかの癒やし映画で、楽しめました。風景にも癒やされました。見れてよかったです。
