むらむら

人生は二度とないのむらむらのレビュー・感想・評価

人生は二度とない(2011年製作の映画)
5.0
インドのリティック・ローシャンがなぜかスペインを旅行するロードムービー。初公開は2011年なのに、なぜいま日本で公開されてるのかは不明。

結婚を目前に控えたインド人青年・カビール(アバイ・デーオール)は、友人二人と、念願のスペイン周遊旅行を企画する。メンバーは、実の父親がスペインにいるイムラーン(ファルハーン・アクタル)と、金融ブローカーのアルジュン(リティク・ローシャン)。三人は、「それぞれがこれまでやったことのない挑戦」を実現することを、旅の課題として、バルセロナから出発する。

学生時代の男友達同士の旅行でスペイン行くなんて、セレブすぎて聞いてるだけでクラクラする。しかも、ストイックにチャレンジするのかと思いきや、道中女の子にモテまくりだし。

俺の卒業旅行なんて、男4人で福島の野口英世記念館ですよ。「てんぼう てんぼう」とバカにされながら努力した涙しながら猪苗代そば食べて帰りましたよ。女性なんて野口英世記念館で見た野口シカの写真以外触れ合わなかったですよ。

ま、そんな俺の自分語りはおいといて。

驚いたのは、軽薄なナンパ男を演じたファルハーン・アクタル。監督であるゾーヤー・アクタル(女性)の弟なのはともかく、インドの国民的陸上選手「ミルカ」の主演やってた人と同一人物だってこと。あんなにムキムキのマッチョだったのに、本作(撮影は「ミルカ」より前)では全然違う役柄。役者ってスゲー! あと「ミルカ」もメッチャ面白いのでインド映画好きな人には観てほしい。

リティック・ローシャンは今回も変わらずイケメン。

冒頭にも書いたが、イケメンすぎて、男三人のロードムービーのハズなのに女の子があとをついてくるので、話は寄り道が多い。

スペインの「トマト投げ祭り」に参加して、グチャグチャになりながら踊りまくるリティック・ローシャン。

ガソリンスタンドのトイレで立ちションして、見知らぬオッサンにイタズラを仕掛けるリティック・ローシャン。

「山本サーン、元気デスカー!」

と、日本人と電話して、45度のお辞儀でペコペコするリティック・ローシャン。

こんなレアなリティック・ローシャンを観ることができるのは、本誌だけ! なのでシーンに無駄が多くて、完全に観光ビデオと化してても、リティック・ローシャンファンにとっては確実に★5の作品。

ただ個人的にはこの内容(ロードムービー)なら、リティック・ローシャンよりフランスの「シティ・ハンター」ことフィリップ・ラショーあたりにやってほしかったなぁ。下ネタマシマシで。確かにトップガンパロディとかあるけど、リティックには筋肉で無理やり物語をねじ伏せるみたいな作品の方があってる気がする。

本編と関係ないが、WIKIPEDIAを観てたら、この映画のとあるシーンに「牛が虐待されている」と環境保護団体が抗議したとの記述があった。俺的にはよっぽど、映画のためにトマトを何千個も無駄にする「トマト投げ祭り」のシーンのほうが、よっぽど環境に優しくない気がするのだが……環境団体の考えることは俺には理解できない。

ところで、鑑賞した新宿ピカデリー。「RRR」も公開されてて、さながらインド映画の聖地と化していたい。このまま、インド映画といえば新宿ピカデリー、という路線を突き進んでほしい。

新宿ピカ「デリー」だけに。

↓リティック    ↓俺
(●`・ω・)=O)Д´) パーン

(おしまい)
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