このレビューはネタバレを含みます
ニコラスレイの新しい波の源流
1949年初監督作品、ニコラスレイ。
脱獄犯で刑七年の若者ボーイ。
滞在先の恋も素知らぬ冷淡な女性キーチ。
二人は脱走犯の仲間の恩をよそに恋に落ちます。…
ノワール強化月間その6。
うおー、せつない。プロットとしてはフリッツ・ラングの『暗黒街の顔役』に似ているし、確かに似通った部分もあるけど、こちらの方はノワール寄りのメロドラマという印象を持った…
似た題材としては『暗黒街の弾痕』(や『俺たちに明日はない』)が真っ先に思い浮かぶが、監督デビュー作ということもあるのか、影や光の扱いなど演出力ではさすがにラングの方が格上。
むしろ、本作で個人的に気…
自分のいる世界に居場所がない青年と娘が出会ってしまって、さらに二人がボウイとキーチという名前を持つとなれば、彼らの運命は決まっている。
世界から逃げるようにバスに飛び乗り、偶然通りかかった場所…
ファーリー・グレンジャーとキャシー・オドネルが目の保養、美男美女の甘々っぷりにキュンキュンする。もちろんそれがサスペンスの味付けの一つであり、素朴な彼らの幸せを願いながらハラハラドキドキして観てしま…
>>続きを読む『俺たちに明日はない』という邦題はこの映画にこそ相応しい気がする(アメリカン・ニュー・シネマが全く「ニュー」でなかった事は映画史の常識である)。愛の映画にメロドラマの小細工は必要ない。男と女が出会い…
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