文明社会から離れた森で、固定観念や規範などに縛られない自由な教育を受けるか、全てが整備された環境で育つか。どちらが正しいかと言えば、どちらにもメリットとデメリットがある為、一概にこうだとは言えない。今作は、こうした点も踏まえて、家族や教育について深く論じていた。確かに、コメディとしての面白さもあるのだが、どちらかといえば見る事で勉強になる作品だった。
ここからは持論だが、最終的に社会の中で、ルールに沿って生きていくのであれば、自由な世界での生き方というのはどこかで枷になると思う。だが、子どものうちに広い視野や選択肢、考えに触れておかないと、大人になった時、機械のような人間になってしまうと思う。なので、子どもの教育というのは、今作の父親ほどとまではいかなくても、ある程度は、枠にはまらないものでいいかもしれないと思う。
(内訳)
面白さ 3.6
学び 4.0
構造 3.7