ASUKA

日本のいちばん長い日のASUKAのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)
3.8
演技合戦が凄まじく、プロモーションシーンが特に多かった役所広司を抑え、本木さんの昭和天皇が優勝です。
表情もですがセリフのトーンとか抑揚がすごい。静の演技って難しいのに。

ロケや衣装やセリフはなるべく忠実に描いているように見れたのと(詳しくはないですが)、必要?と思って見てた”ドラマ”部分もこの映画の箸休めになっていたので◎
セリフとね、お話が硬いのです。

史実はどこまで忠実に、またどうイメージ・解釈するかで色んな見方があるのが前提ではありますが、宮城事件のことを知れたのは良かったし、ソ連が裏切ってこのまま続けていたら私の故郷は様変わりしていたかもしれない、しかもそれらを会議室で常に決めているという、政府(映画制作側)と下々の者(鑑賞者)との圧倒的な権威勾配を突きつけられているように感じたと言ったら大げさかな(大げさです)

生物学者でもある昭和天皇の、サザエの比喩に対する東條英機への説教は痺れた!
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