ハンスウ

ハン・ゴンジュ 17歳の涙のハンスウのレビュー・感想・評価

ハン・ゴンジュ 17歳の涙(2013年製作の映画)
3.4
つらいつらいつら過ぎる映画でした。何も情報入れないでチョン・ウヒさんを見たい一心で観てしまった私が悪かったです……

台湾映画でも同じような衝撃の実話を元にした映画ありますけど、今作は本当に地獄が描かれています。ヒロインに味方する人が1人もいない暗闇と絶望に10代の少女が放り出されるんです。親も学校も警察もクラスメイトさえもこの映画のヒロインを放り出してしまう。とても冷静に映画のレビューや感想は書けそうもないです。これは正月に観ちゃダメゼッタイ。

性犯罪については日本もヒドいけど韓国もヒドい。この映画の元になった事件は現在からだいたい20年くらい前なので当然me to運動もなくて女性の立場も今より良くなかった頃かな。おまけに韓国は、まあ、いろんな映画を見る限りでは上下関係が日本より厳しそうだし、男女格差も厳しそうなお国柄。10代の女の子は思うことがあってもとても周りの大人たちに対しては何も言えずに耐えるしかないのでしょうね。

「今よりもさらに人類は進歩するべきだと思う。人類はまだまだ足りないですよ。」

もう、そんなことくらいしか考えられないんですよね。少なくともこの映画は今は観るべきではなかったです。年末年始はずっと仕事してたんですよね。だからどちらかというと癒されたかったんですけど強めの衝撃を受けてしまいました……。

しっかりと問題と向き合える。メンタルがしっかりしている人はぜひ。
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