もめん豆腐

天使のはらわた 名美のもめん豆腐のネタバレレビュー・内容・結末

天使のはらわた 名美(1979年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

人生初の日活ロマンポルノ。50年以上も生きているのに、こんなにも有名なコンテンツが初だなんてあてくしもまだまだやね。
劇画で始まり劇画で終わる。劇画を見ると昭和の駅の売店にこの手の表紙のエロ小説も置いてたなとぼんやり思い出す。車内でもエロ本読むなんて今では絶対に許されない、とんだセクハラっすよ。
冒頭は、まあるい緑の山手線→ホームからあれ?と見てたら懐かしい高田馬場駅。もう何十年も高田馬場駅は行ってないんだけど今は少しは明るくなったのだろうか。とにかく暗い高田馬場を安村さんに明るくしてもらいたい。
話は強姦被害者が被害後にどんな暮らしをしているのかを追跡取材され、まるで加害者の如く追いかけ回されるという胸糞ぶりで、倫理観としては下の下の下等。ロマンポルノだから対象が男だとしても、ちょっとね…、精神的についていかれなかった。さらに被害女性を追いかけ回すのが女だってところがもう…ね、お前らも被害にあえばいい。途中いいぞと思う反撃を見せたら主人公の女名美がこう宣う
「どうしてよ!何一つ迷惑かけなかったじゃない!」
え?そう思ってるの?マジ?
この映画で笑ったのがニ点で、一つが名美の一人称が名前呼びで名美なところと2つ目が終盤にかけてお笑いに傾倒していくところ。25歳が自分のことを名美は〜って…吹き出すやろwwwそしてラストに向かってわっしょいわっしょいの山車になるところは必見。
有名な役者は地位地位だけで主役の女性は知らなかった。ググると古尾谷雅人さんの奥さまだったらしい。なかなかの美人なのに日活ロマン専門だったのが残念。
個人的に気になったのが女性の下着が全て白だったこと。いや、あんたたち白パンツに憧れを抱きすぎ。白はあまり履かないやで…。
最後にどうしても伝えたい点。2回かかった八神純子「みずいろの雨」がとんでもないもらい事故な点と、日活は本当にお金がなかったと思わせられた“夕方のシーンを夕方に撮れなかった”らしくフィルムに強引に着色しちゃってる点。いとつきづきし。
星は日活ロマンがよくわからないのでナシにしたけど、素直な感想は面白くなかったなってことだけはお伝えしていきたい。
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