幻想的なシーンが出てくるまではとっても良かったんだよな〜。そこから魅力がだだ下がる。相米節が苦手ってことか。それにしてもじゃりん子チエっぽい子ね。
新春向田邦子ドラマシリーズで知った田畑智子ちゃんのデビュー作をようやく拝見。いつもは苦手な中井貴一さんも関西弁に「ん？」と難アリだがちゃんと観ていられる。役者に転向してから割と好きだった桜田淳子氏ももちろん安定の演技。変な宗教にハマらなければ日本を代表する役者入りしたはずなのに、新井浩文氏同様惜しいにも程がある。
冒頭の食卓シーンを見ると、この夫婦は決して合わないわけじゃないのでは？と思うほどミラーリングさせている。特に夫のケンイチは妻のことが憎くはなさそう。
しかし見ていて少しツラいのはレンコちゃんの気持ちをナズナがこれっぽっちもわかってないこと。このくらいの歳の子どもは大抵親のことが好きだから離婚するとどちらかにつかなくてはいけないことがどれほど精神的にキツイかの配慮がなされていない。いや、正確に言うと彼女なりにしているつもりなんだろうけど、それがレンコちゃんの気持ちより自分の気持ちを最優先してしまっていて配慮不足だと観客にわかってしまう程度に杜撰なところがある。離婚届を出しっぱなしにしちゃうとかね。
レンコちゃんが籠城したのを見て自分も籠城したな〜としみじみしちゃった。
