hua

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのhuaのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

突然の事故で妻を亡くしても、無感情な自分に気付き身の回りの物を破壊し、次第に心を取り戻していく男の話。

泣いて泣いて泣きはらして毎日を生きていかれたら、寧ろ楽なのか。
涙も出ない自分は、どれだけ妻に無関心だったのか。
なぜ結婚したのか。多分簡単だったから。
周りの何に対しても、自分のことでさえも興味がない、関心がない。

一番近くにいて(おそらく一番)大切な人が亡くなって間もないときは、茫然自失で涙が出ない、ボンヤリとだた時間が過ぎるのを待つような状態は理解できる。
そして何かを‘きっかけ’に、突然これでもかと涙が溢れたり、ストンと受け入れられることもある。

まるでキャッチボールをするように銃を撃つ。
ホームや街中で踊る。
そして、冷蔵庫にパソコン、終いには自分の住んでる家までも破壊する。(素敵な豪邸を丸ごと壊すのは、やっぱり勿体ない)
どれも意味不明な行動に思えるけど、主人公にとってはそれがその‘きっかけ’だったということか。

正直主人公の行動も、気持ちも、デイヴィスとカレンの出会い方もその後の関係も、なんでそうなる?と私には理解できなかった。
もしかしたら、デイヴィス自身も分かっていないのでは?という奇行。

まともな時ならば、絶対にしないだろう大胆なことを実行することによって、気持ちがリセットできるのだろうか。ならば寧ろそれは人間らしいと言うべきか悩むところだ。
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