このレビューはネタバレを含みます
予備知識なしで観始めたが、飛行機映画はたいてい事故が起こるから気が気ではない。
しかし数ある飛行機映画と違うのは
・不時着したのが無人島ではないこと。
・飛行機が炎上したり完全に壊れていないこと。
無人島ではないということは普通に誰かが生活している島。
それならばすぐに助けを求められるはず…
飛行機が炎上して塵と化していなければ中にある荷物は全て無事だし、多少の食料もある。
通信機器が使えなくなるのは映画ならお約束だが、雨風は凌げる。
ならば、一体何が起こるのか。
〈舞台となったフィリピンに実在するホロ島について〉
・危険な島として認知されており、イスラム過激派のアブ・サヤフの拠点が存在するという。
・現在、日本の外務省はホロ島(を含むエリア)にレベル3の渡航中止勧告を出している。
危険極まりない。
ついでに
・本作でのホロ島の描写をめぐっては、フィリピンの上院議員から「国の名声と名誉を傷つける」と懸念が表明され、フィリピンでの上映は自主規制されたという。
そんな危険な不時着地なもんだから、それはもうハラハラし過ぎて息苦しくなった。
そんな状況下でも、とにかく勇敢で乗客を守るのが自分の使命だと責任感溢れる誠実な機長がよかった。
ラストの短過ぎる2度目の離着陸は本当に感服。
殺人犯のバディもよかった。
とはいえ、島に残った彼のその後が気になって仕方ない。
しかしあれだけの乱気流に遭遇している状態で、歩き回る客室乗務員はあり得ない。
その後の不時着時が原因ではなく乱気流で命を落とすなんて。
普通乗客に、座ってシートベルトを締めるよう促しつつ、乗務員も座ってサインが消えるのを待つ。
そもそもあれだけの悪天候が予想されていたにも関わらず、時間と燃料をケチって飛ばせること自体もあり得ない。
気になる点もご都合主義も多々あったし、大体のラストへの収まり方も想像できるのだけど、やっぱり展開が気になってハラハラドキドキする航空パニック(&脱出劇)の作品はついつい観たくなる✈✈✈
これからも観続けるつもり✈✈✈