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聖者たちの食卓のhaiziのレビュー・感想・評価

聖者たちの食卓(2011年製作の映画)
4.1
食べる事は生きる事。

食事をするには、“食材”を切ったり煮たり焼いたりして“食べ物”にして、ようやく「いただきます🍽」
食べた後は、ちゃんとお片付け。

食べる事は生きる事なんだけど、、、己の為にすら料理→お片付けまでの流れがままならないことがよくある(-_-;)

なのに、、、
インドには、巡礼者や旅行者の為に“毎日(ここ重要!)”10万食を無償提供している寺院があるらしい。
その寺院の、すべて手作業で行われる“料理→→お片付け”のルーティンを、ナレーションも音楽もなく、ただ淡々と映すドキュメンタリー。


野菜を刻む音や雑踏の音、めっちゃでかい鍋(なにせ10万食!)を磨く音、そして寺院音楽みたいなグオォォォ~~ン♪♪っていう音。
そんな音が重なる、それが堪らなく心地いい。

でもこれはイベントではなく、人々が今まで脈々と繰り返し行ってきたことで、明日も明後日ももっと遥か未来まで続いていくものだと想うと、なんだか胸にくるものがある。

皆、黙々と食の為に働いているだけで、誰も祈ったりしていない。
だけど、、、とても“神聖”だと感じる。

ナニ?!この映像。
ずーーーーーっと観ていられる。


序盤はで、黙々と野菜を切る人の横でのほほーんとしてる奴に“お前も働けよ💢”って思ったりもしたけど、きっと奴は鍋洗ったりしてるんだろうな。。。

作る→食べる→お片付け
ただそれだけの映像。
だけど、心が洗われる。


インド、、、敬遠する人とはまる人が両極端な国っていう印象がある。
私は行った事が無いんだけど、今より年取って、体力とか精神力とかが低下する前に行ってみたいなぁ。。。
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