haizi

CLOSE/クロースのhaiziのレビュー・感想・評価

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)
3.8
切ない。
あまりにも切ない。。。( ;∀;)

“友達”“知人”“幼馴染”“親友”“悪友”“恋人”“カップル”etc...
2人の人間の関係性を表す名前っていっぱいあるけど、果たしてそれは必要かしら。。。なんて考させられた。

しかも、その名前をはっきりさせたがるのは、本人たちよりも圧倒的に第三者。
揚げ句、それに“恋人”みたいな名前がつくと、どこまで親密なのかしら、、、とかね。

それを、大人がやっちゃうと下世話で無粋だけど、若い子達となると、思春期あるなるな多感な頃ならではの好奇心。
大なり小なりの悪意はあるかもだけど、それも仕方ないのかなぁ。。。と思ったり。

思春期ならではの不安定で繊細な心情とか、若いが故の残酷さとか、ジェンダーに関する微妙な心情とかをうまいコト表現しているなぁと感じる本作。

誰しもが幼い時に経験した事があるんじゃないかな。
ちょっとしたズレで相手(友人とか。。)をウザいと感じたり、距離を取ってしまったり。。。
そのズレが最初は些細な事なのに、致命的な程の距離になってしまったうコトがある。
私にも、些末な事がきっかけで疎遠になってしまった人間関係がたくさんあるわ。

だけど、本作の二人の顛末はあまりに救いがなくて悲しい。。。

この傷は一生消える事はなく、レオの人生に残り続けるんだろうな。
そんな事を感じさせる、余計な希望とかを残さない抑制されたラストは秀逸。



そして、印象深いのが演者としてのレオとレミ。
なんて美しいの。。。✨(´Д`)ハァ…
ただお顔が可愛いだけじゃなくて、表情の一つ一つが雄弁で、吸い込まれそうだったわ。
これも演出の賜物かしら。

眼福でした✨✨
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