指の小指

マッドマックス 怒りのデス・ロードの指の小指のレビュー・感想・評価

4.0
「マッドマックス:フュリオサ」の為のシリーズマラソンその④。前作から30年の時を超え2015年に公開された作品。主演はメル・ギブソンからトム・ハーディへ。

作品を追うごとに石油から水、血液、母乳まで資源が枯渇していく世界。それもこれもこの世界観を成立させているのは特異なキャラクターの数々。火炎放射ギター野郎なんて最たるもの🎸🔥

序盤は本当にコイツが主人公なのか?と思っていたマックスですが、ここに至るまでの過程を知ると大分印象が違く、無骨な中に見え隠れする人間性がより捉えやすく感じました。

一作目からカムバックを果たしたヒュー・キース・バーンによるイモータン・ジョーの存在感。小物感満載だったニュークスがニコラス・ホルトの好演もあり次第に格好良く見えていく不思議。レニー・クラヴィッツの娘、ゾーイ・クラヴィッツの凛とした姿も好き👌

そして何と言ってもシャーリーズ・セロンのフュリオサ。彼女の悲壮感と覚悟を見届ける物語が無ければ今作はなかなかに感情移入が難しいストーリーだったのかなと。前日譚が楽しみな様な見るのが辛い様な…😢

映像面では、計算され尽くしたチェイスシーンのカメラワークや砂漠の広大さを強調する引きのショット、色味に関しても網膜へ絶えず流れ込む情報量が多いこと多いこと👀

過去の呪縛や狂気から少しづつ開放され、最後は大分“グッド・マックス”な一面が見れるのも救われます。

ショットガンお婆ちゃん、車両のフロントに縛り付けスタイル、オルゴール、飛び出す眼球など初見時には気付けなかった過去作オマージュはおさらいした御褒美みたいなものでした✨
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