BOB

恐怖のまわり道のBOBのレビュー・感想・評価

恐怖のまわり道(1945年製作の映画)
3.5
"B級カルト映画の帝王"と呼ばれるエドガー・G・ウルマー監督の代表作。低予算フィルム・ノワール。

ニューヨークのナイトクラブで働くピアニストが、ロサンゼルスに住む彼女に会うため、ヒッチハイク旅に出る。

"That's life. Whichever way you turn, Fate sticks out a foot to trip you."

不運と恐怖の暗黒ロード・ムービー。主人公の男が、恋人に半ば捨てられるは、意図せず人を殺めてしまうは、悪女に脅迫されるはと、これ以上ないほど散々な目に合う。終始、希望の光が見えなかった。

『深夜の告白』のような、主人公視点の回想劇。殺人犯となってしまった男の心理描写が鮮やか。

"運命"だとはいえ、さすがにこのピタゴラスイッチ的な死に方は無理があるんじゃないかな〜?特に、『ダイヤルMを廻せ!』を想わせる2個目。奇跡的すぎて、笑ってしまった。『ファイナル・ディスティネーション』に影響を与えていそう。

ヒッチハイク・スリラー映画の走り?

"You know what that is, the stuff you never have enough of. Little green things with George Washington's picture that men slave for, commit crimes for, die for. It's the stuff that has caused more trouble in the world than anything else we ever invented, simply because there's too little of it."

277
BOB

BOB