早稲田松竹で「永遠に君を愛す」と同時上映していた、
濱口竜介の短編映画。
はい、ビックリするくらいの駄作です。
こんなん濱口竜介じゃなくても撮れるやんか、という。
「らしさ」をまったく感じない。
逆に言うと、濱口竜介は、
「女性の残酷さ」を「会話劇」を通して描くのが得意な監督なのだなと
明確になりました。
この作品は、そのどちらでもない。
だからといってそういう「得意さ」をぶっ壊すような
何か新境地を見せているかというとそうでもない。
あと30年後くらいに濱口竜介を「振り返る」タイミングになったときに、
転機となった作品として評価されることは間違いと思う。
濱口竜介ですらブレて、ミスるんだなと妙な安心感を覚えたのも事実ではあります。