世代すぎる。ディズニーチャンネル系の中の最高傑作。
まず前提として曲が全て良く、この時点でミュージカル映画としての得点はかなり高い。そしてそこで描かれるのはやりすぎなくらい爽やかな学園ドラマ。普通はこんなものを100分も見せつけられたら陽の空気に圧倒されアレルギー反応を起こし卒倒するところだけど、この映画が大団円を迎える頃、何故か私もこの人達に混ざりたいと思えてしまう。
これはキャラクター全員があまりに楽しそうで、やりたいことに真っ直ぐだからに他ならない。良い意味で、究極に爽やかな映画。
シリーズ全3作でやってることは基本同じ。多才な陽キャラ達がイチャついてたまに喧嘩して歌って踊って大団円。でもそれでいい。予定調和でも何でもいいから全員幸せになれと、何故か友達のような視点で観てしまう。学生にしか無い葛藤や悩みを抱く彼らに、少なからず自分を重ねて観ているから。
あまりに出来過ぎで予定調和な展開が苦手だと言う人の意見も分かることは分かる。
ストーリーがペラいということも決してなく、2つの選択の間で揺れるトロイやガブリエラの心情描写が疎かになることはない。というかこの2人の華すごくないですか？オープニングのカラオケから主人公感半端なくて胸キュンの嵐。
双子の弟・ライアンと作曲担当のケルシーが特に好き。こういう群像劇は、2回目以降推しを作って観るのも楽しみの一つ。
