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血の海のmhのレビュー・感想・評価

血の海(1969年製作の映画)
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北朝鮮の建国神話系、反日プロパガンダ超大作。
フィルマークスのランタイムは間違ってて、ただしくは252分。
登場する日本軍がまー悪い。アインザッツグルッベンもかくやといった大虐殺を繰り広げる。
普通のひとなら、虐殺行為に及んだ理由があるはず→それが伝わってこないということは……と敷衍して考えられるけど、
教育が低いひとだったらこれは効果覿面。日本絶許となるのも無理もない。
DVDのリード文にもあるように、この映画とその原作が北朝鮮の反日政策の礎みたいになっているという、たいへんなヤクネターー罪深いシロモノだった。
とりあえず、朝鮮半島で活動していた共産主義者が受けた、戦中の弾圧をベースにした創作と思って間違いはない。
•夜学、先生、若者が共産主義を媒介していたこと。
•変化を嫌う、親世代に向けたプロパガンダ。
•共産主義には欠かせない要素だと個人的に思ってる、貧困、怒りがよく描けている。
などなど、注目すべき部分も多くて飽きさせない。
韓国の歴史では、日帝統治時代はハングルが使えなかったとなってるはずだが、こちらは北朝鮮。夜学の黒板にはハングルが踊っている。
炭鉱主などの資本家も、鬼畜な日本軍と同列に扱っているため、結果的に日本軍の鬼畜さが薄まってしまうというジレンマも抱えていた。
いやーすごいねこれ。熱量が尋常じゃなかった。
これを間に受けているひとがいることは、日本人として忘れちゃいけないし、これをすべて創作だとして片付けてしまうのも良くないね。
いまロシアがやってることを、日本もかつてやっていた。どちらが悪いかなんて、いうまでもない。
面白かった。
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