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そして父になるのえくりぷすのレビュー・感想・評価

そして父になる(2013年製作の映画)
4.5
是枝裕和監督作品。

大手建設会社につとめる野々宮良多(福山雅治)と妻みどり(尾野真千子)にはもうすぐ小学生になる息子・慶多がいた。ある日野々宮みどりに慶多を産んだ産婦人科から連絡が来る。新生児の取り違えが起きたかもしれないというのだ。DNA鑑定の結果、慶多はふたりの子供ではないと判明する。野々宮夫妻は取り違えられた血縁上の息子を育てていた斎木雄大(リリー・フランキー)とゆかり(真木よう子)夫妻と対面する。

良多とみどり、雄大とゆかりと4人の親が登場するが、仕事を優先し子供との時間を作れない良多だけが、いまだに本当の意味で父親になれないでいる。

良多の義母・のぶ子(風吹ジュン)は再婚で良多とは血がつながっていない。良多はのぶ子をお母さんと呼べずにいたが、のぶ子は良多へ血縁など関係ない変わらぬ愛を注いでいた。それを知り良多も少しずつ変わっていく。

親になるというのはどういうことなのか。是枝監督が繰り返し描いているテーマが「家族」と「血縁」だが、そのテーマが最もストレートにわかりやすく現れた作品だろう。
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