もめん豆腐

フライトのもめん豆腐のネタバレレビュー・内容・結末

フライト(2012年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

愛する午後ロー様の提供。あざす。
悪デンゼル。『トレーニング・デイ』を思い出した。売人が出てくる度にかかるThe Rolling Stonesに悪意を感じたのはあてくしだけ!?
本題。『トレーニング・デイ』は一瞬たりとも見逃せないな!と思わせるハラハラドキドキな進行だったのに対して、こちでハラハラドキドキしたのは飛行中の「落ちるの?落ちないの?キャー(あてくしは高所恐怖症)」シーンだけだった。いや、ここは凄かった。
「その状態で操縦するのありえん」からの
「めちゃくちゃな操縦だったけど安定したね、あらま良かった」からの
「やっぱダメじゃん!!!こえーーー🫣」(語彙力0)ゲロった人の気持ちが伝わってきた🥺
操縦室が映ると、とりあえずボタンは全部押せ!思ったし、高所恐怖症としては改めて飛行機はやめとこうと思ったし、背面飛行はムリっすよ安らかに死ねるようにしてくれ頼む!と自分ごととして感じまくって、観ながらキャーキャーした。天才でなくてもいいからさ、酒とドラッグやって道路も空も運転するのやめて欲しいの、切実に。
副操縦士が彼を見た瞬間の顔、顔面にいろんなことが書いてあったよ。彼のあの顔は演出によるものなのか、自らの演技力なのかわからぬが、ひと目で伝わった。みんなあんな顔になるよね…。
その後はハラハラはしたけど、ドキドキはしなかったな。しかもこの場合のハラハラは、周囲の人が彼から受けるハラスメントに対してであって、彼が窮地に陥るからではない。もうさ、典型的な自分さえ良ければ他人などどうでもいい!を体現している人なので、妻と子から総スカンなのも酒を飲んでた証言を翻すようにお願いしてたCAさんに対しての言動の酷さも納得のモラルの低さ。しかし、この手合が決して珍しくはないのも事実。さらにいうなら自分を守る為には他人を犠牲にしようとする奴。
この映画は、俺は悪くない!悪いのは俺の周りにいるお前らだ!と言わんとしている主人公に航空会社と弁護士以外の人々はしっかりNOを突きつけてくるところが、珍しかったかな。特に前妻に引き取られてる息子の激しい抵抗に、まだ子供ながらに母親を守ろうとする漢らしさも感じて、そこは良い脚本だった。そんでもって最後に主人公にもまだ良心の欠片が残っていた点は清々しかった。それにしても、缶詰状態のホテルの一室にアルコールを持ち込んだのは誰なんだろう🤔夢を見てるかのようなシーンだったけど、実際は自分で持ち込んでいたのだろうか🤔
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