ハンスウ

キートンの強盗騒動/悪太郎のハンスウのレビュー・感想・評価

3.8
本作も「ジョン・ウィック:パラベラム」からたどり着いた映画だったが、こっちは探すのに苦労した……「:パラベラム」では、ほんのワンカットが使われていただけだからだ。

だけど、その「ジョン・ウィック:パラベラム」で使われていたカットだが、遠方から迫ってくる列車に、客席ではなく列車の先端にキートンが例によって無表情のまま座っているという、真っ正面から捉えたあのカットがあまりにも印象的だったので一生懸命探してしまった(ヒマか……)

それにしても、続けて何本か観ていると分かるが、キートンは列車の使い方が非常にうまい。まさか映画のためにレールを敷いて鉄道車両を作ったということはないだろうし、やっぱり鉄道会社が協力してくれたのか、と考えるとそれもびっくりさせられるが、鉄道や列車を知り尽くしているかのように動き回って、細かい部品なども手慣れた様子で扱って、なおかつ笑わせてくれる。驚異の映画作りだ……

また、「警官騒動」ではテロリストに間違われてたけど、本作では殺人犯に間違われて追い回される話だったが、これは外で大人数に追われることはないが、スタジオでの撮影で、多様なアイデアによって室内やエレベーターなどをうまく使ってドタバタが描かれていて観ていてワクワクさせられた。
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