MATAO

学校IIのMATAOのレビュー・感想・評価

学校II(1996年製作の映画)
4.2
これも素晴らしくいい映画でした。
情に厚い先生たちが、手探りで授業を進める中、いろいろな発見や成長がありました。見ていて何回か泣いてしまいました。
先生は生徒から教えられ、それを生徒に返していく、という言葉が印象的でした。

主演は1作目と同じく西田敏行ですが、別の役柄でストーリーに繋がりはありません。
本作の舞台は北海道の養護学校(現在の特別支援学校)です。
寮を抜け出した高志(吉岡秀隆)と佑矢(神戸浩)を竜先生(西田敏行)と小林先生(永瀬正敏)が探しに行く、というのがメインのストーリーで、そこにエピソードがいろいろ入ってきます。

いいシーンが多々ありましたが、私は傷ついて長いこと口を閉ざしていた高志がついに言葉を発したシーンがすごく心に響きました。あの瞬間から教室の雰囲気もいい方に変わりました。

みなさん演技が上手いですが、重度障害のある佑矢役の神戸浩の演技が圧巻で、日本アカデミー賞助演男優賞を受賞したのも納得です。とても演技には見えなかったです。

みんなこの学校を卒業したら社会に出たりそれぞれ環境は変わるだろうけど、無理せず頑張っていって欲しいと思いました。
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