パケ猫パケたん

ことの次第のパケ猫パケたんのレビュー・感想・評価

ことの次第(1981年製作の映画)
4.6
12ヶ月のシネマリレー~その11


レノア~📣
わんばんこ ほい パケたん🐱です

拝啓、私事に成ります🎵
冷やし中華🍜始めました じゃなくて
シネマお遍路🎵始めました
ど・ゆ・こ・と❓

旅に出たい
四国に行きたい
何なら、お遍路したい
でも暑いし🌞 
そんなに信仰心ないし
体力・予算・時間も厳しいし
聖地巡礼🛐
映画館📽️じゃ
でも、映画館📽️88ヶ所も行かないし
あっスクリーンごとにカウントすれば
稼げるじゃん
例えば、ユナイテッドシネマ、キャナルシティ博多ならば13スクリーンあるよ
なので、開始🎵しよ

北九州とか、久留米の映画館ならば、ちょっとした小旅行だし
何なら、県外に足🐾を伸ばしたいです
頑張りますニャン🐱🍉🎵

記念すべき第一回は
福岡の映画の聖地 KBCシネマ シネマ1で
しかも、シネマリレーでもありまする~


さて、映画評🐱🗯️


『ことの次第』  (1981)
🇩🇪西ドイツ  モノクロ

『パリ、テキサス』(1984)、『ベルリン・天使の詩』(1987)の、ヴィム・ヴェンダース監督作品

ハズレ率が高めのシネマリレーで、皆さんの評価も低めだったので、不安だったが、刺さったよ~良かった❗

芸術的🎨映画なので、鑑賞時の体調が大切かも

当日のオレは、やや眠くて、家🏘️で『徹子の部屋』を見ていると、短時間のうたた寝をしてしまった、(しかも芸能人とのエロい夢💤🎠💤😻を見た、内容は内緒🙊😻⬅️何がお遍路じゃ、煩悩だらけじゃん😹www )ので、頭バッチリ、ベストの状態で映画館📽️へ

映画📽️の初めに、この映画は、ヴェンダースの自伝的な映画であり、
彼が企画していた、映画『ハメット』が、その製作者であるフランシス・コッポラと揉めている時に、撮られたものである、みたいなテロップが出る

随分、ハッキリ書いてあるなぁ
特に、コッポラなど実名を出していて、ビックリしたよ~
因みに、後日、ヴェンダースの『ハメット』は、コッポラの製作の下で完成している

さて、映画📽️はモノクロである

アンリ・アルカン他のこのモノクロ画面が、シャープで構図も終始、美しい

映画📽️は低予算の映画みたいで、東洋の遊牧民みたいな髪飾りと、変な遮蔽式土偶の様なサングラスをした、家族が、何かに追われて、大陸の端まで逃げて行く、SF チックな、リチャード・レスター作品みたいな可愛いらしい、同時に、ゴダールのSF 風味のモノクロ映画📽️である

まぁこれで、終わるハズは無いと思ってオイラ🐱観ていると、この映画は映画内映画であり、撮影中のスタッフたちが映る 随分、シャープな面相の西洋人たち

このSF風映画を撮っている監督、フリッツ(パトリック・ボーショー)が主人公であり、インテリ風のイケメンで、知的な感じはヴェンダースに似ている

映画製作の苦悩を描いているので、フェリーニの『8 1/2』の直系の系譜であろう また、森の中にある木漏れ日の光の数々は、黒澤明の『羅生門』を想起させる

ポルトガルの大陸の果ての海岸まで、逃げて行く事自体が、破滅的な行為であるのだが、同時にロードムービーであり、解放感がある

監督の子供たちも映画に出ていて、終始可愛らしく、また、女優たちも、ベンダーズの嫁さん👰になる、イザベル・ヴェンガルテンを始め、正統派の別嬪しゃん👱‍♀️✨揃いで、目の保養になる(美人揃いなのも、如何にもヴェンダース)

映画製作の苦悩と悦楽が同時に、示されていて、それは人生そのもの、オレたちと同じだよねと、親近感を持つ

登場人物の中に、お洒落な帽子を被った低音美声のイケメンが出てくる 彼は、
ストーリーはストーリーである、映画はストーリーであってはいけない、映画は詩であるべき、などと宣う❗
これってベルトルッチじゃないか、って
オイラのココロはざわめく 加点❗🙆‍♂️

映画の引用が多いみたいであるのだが、映像がみずみすしくて、新鮮
音楽の事は巧く書けないが、この場面にこの音楽を被せるのか~と感動した
引用が引用に終わっていない、映画に対するほんのりの絶望と同時に、愛が溢れている
映画は死んでいない

ヴェンダースって昔は、神がかっていたのだなぁと思う

あからさまにはジョン・フォードと、フリッツ・ラングの名前が、出てくる

配役として、サミュエル・フラー、ロジャー・コーマンのカルト的な名監督が、役者として、登場

様々な階層で、映画📽️が語られる

また、田舎道にフェリーニ風味、暗闇の中の寝室はベルイマン風味、不在の風景はアントニオーニ風味と、観客たちの好きな監督たちの、様々な味わいを感じることが出来よう

オイラ的には🐱、大陸の端を目指すと『ことの次第』になるのだが、逆に、大陸の奥に進むと、『シェルタリング・スカイ』或いは、『地獄の黙示録』になるのであろう、それぞれが呼応している

商業主義と芸術主義、ストーリー重視と撮影重視、相反するもの

映画📽️と監督はハリウッドに移って、
ヌーヴェル・ヴァーグ的に過激に唐突に終わる、この辺りは、分かりやすいが、物語的過ぎて好みではない
大陸の端の海岸と波で終わって欲しかった

尚、実際のコッポラ監督は、物語主義では無くて、アンチハリウッドであり、映像至上主義、その為に破産までしている


シネマリレー、マジック1🎉


KBCシネマ シネマ1

2023ー69ー55