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怪傑洪吉童 ホン・ギルトンのmhのレビュー・感想・評価

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北朝鮮製のアクション時代劇。
実在した義賊――国民的英雄の物語をカンフーアクションとワイヤーアクションで彩っている。敵は日本の忍者(倭寇!)だったりと設定がぶっ飛んでて最高すぎる。
敵を動けなくする道術(?)は「北斗の拳(1983年に連載開始)」がネタ元かね? 外敵から国民を守るためだけに使っていいとされてたから期待してたのに、忍者相手には使わないのでずっこけた。
洪吉童の大活躍で大団円と思いきや、賤民との結婚だけはどうしてもダメですので、もうほかの国に行きますエンドに、「えー」と声でたけど、これは処刑されたという史実を、創作で補完したからということみたい。日本でいうと源義経が北方に逃げ延びたって民間伝承と同じですね。
北朝鮮のエンタメがどのレベルにあるのかしらないけど、この面白さとこのクオリティだったら伝説級の作品なのでは?
ソ連とか中国はかつて――革命以前に存在した富裕層をなかったものとしてるけど、悪役としてだったら両班を扱うのもありなのが北朝鮮独特だよね。
面白かった!
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