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ベンジャミン・バトン 数奇な人生のプライアのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ベンジャミン・バトンは年齢が上がるに連れて若返る特異体質。
5歳の頃ある女の子に出会い好意を持った。5歳と行っても爺の姿だが。

で紆余曲折あって、お互いが40歳くらいの容姿の時に再会して恋に落ち、子供を作る。
やがてベンジャミンは大金を残して妻のもとを去る。
自分は以降幼児化して行くので、2人の子供を見るのは無理、再婚しなさいという思いから。

で、妻が60近く?の時に20歳くらいのベンジャミンがまた現れる。
妻は再婚していたが、結局お互い忘れられずに不倫する。

その後5歳くらいに若返った時、痴呆の症状が現れ始め、持っていた日記から妻と再会。
が、ベンジャミンに過去の記憶はなかった。
妻は夫に先立たれていたこともありこの幼児の面倒をよく見るが、結局2歳くらい?で死亡。
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うーん、好きでない展開。目的がなくダラダラ時間が経過していく感じの構成。
あと、やたらと長かったのも何だかなあ。

年齢と共に若返って行くという今までにない、特異な設定である。
なのでアイデアさえあれば、いくらでもヒネリ放題だと思う。
でも特に何のヒネリもない、単なる恋愛映画になっていて、この設定が生きてない。
どうせならSFチックにすべきでしょう。もしくは、これを利用しての犯罪をテーマにするとか。

それに何らかの根拠を見逃してしまってるだけかも知れないが、矛盾が多い。
何で見た目は爺の子供時代、あんなに落ち着いてるのだろうか?
何で若い頃は普通に記憶を積んで行くのに、老齢になったらだんだん記憶がなくなっていくのか?
痴呆だからというのでは余りに都合が良くないか?痴呆なら記憶は完全にはなくならないでしょう?

SFなら多少の矛盾は目をつぶるが、この内容ならこれらの矛盾は致命的だと思うけどな。
それに死ぬのは0歳の肉体になった瞬間であるのが道理なんでないの?
プライア

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