グル・ダット監督作品。
グル・ダット演じる詩人ヴィジャイは、自分の詩を出版社に持ち込むが、売れず、兄弟もヴィジャイを見下し、詩のファイルを古紙回収業者に渡してしまう。ある夜、自分の詩を読む娼婦グラー…
芸術を志す者を蔑ろにし、セックスワーカーを差別する。これって今の日本と重なりすぎやしないか!?と、胸に突き刺すものが多すぎた。ひとたび成功した者への人々の態度の急変には心底悲しくなったし、ビジャイの…
>>続きを読む詩歌・律動に喚起されるショットの移ろいと闇の深まりに同化した役者たち。
ミュージカルという一ジャンルとして自家薬籠中に歌を有するような形ではなく、呪術的に映画を牽引する、求愛、誘惑や拒絶の身振りとし…
「渇き」
冒頭、モノクロームに映る池。
草叢に寝転ぶ男性、歌が聞こえる、売れない詩人ヴィジャイ。家族との問題、娼婦グラーブ、大学時代の恋人、ベストセラー、出版社、置手紙、夢の世界。今、事故…
オールタイムベスト更新。小津ばりに視線の行き交いでドラマを作っていくのだが、そこで発生する抒情がもう凄い。グラーブが人気のないベンチでヴィジャイを誘惑して歌うシーンとか、金のないヴィジャイのために自…
>>続きを読むグル・ダットの人間性と言うか繊細さだったり、レンズ越しでは無く我々がグル・ダットの目になったとでも例えるべきか、俯瞰で見たような劇中の世界に出てくる人たちのエゴだったり、繊細なものとそうでないものの…
>>続きを読むグル・ダットの代表作といえばこの作品と遺作である紙の花だけど、最初に見た衝撃のせいもあるとはいえ自分としては断然こっちの方が好き。
誰かの評で「この作品の人物は歌うしか無いから感情の昂りに任せて歌…
【美しいインド映画】
TSUTAYAにもなく、その他の動画サイトで検索したけれど見つけることができなくて泣く泣く「国会図書館で見るしかないのか〜」と半ば諦めていた作品。大学にあって本当に良かった(涙…
1957年のインド製ミュージカル映画。
いや、なんと形容したらいいのか、すごい映画でした。最近よくきくミュージカル映画の多幸感、とやらは吹き飛ばすような作品。優れた、とかわくわくした、とか感動した、…