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『みかへりの塔』に投稿された感想・評価

Aka

Akaの感想・評価

3.7
今では考えられないような風景ばかりで面白すぎた。手のかかる子ども達を預かる施設(修徳学院)でのお話。

預けられた子どもたちは施設内の各家庭に分けられ「お母さん」「お父さん」に育てられながら"良い子"を目指す。自分のことは自分でやり学業も仕事もする彼らの生活は忙しい。けれど毎日繊細な心は揺れていて………
陳腐な感想だけど、先生方の奮闘努力や子どもたちの成長に胸を打たれた。それに尽きる。達成感溢れる水路開通のシーンは盛り上がるね!
全体的に愛情たっぷりで安心する映画だった。描き方が健やかで救いがあって良かった…
いわゆる問題児(いろんな意味で)を収容する自足自給の学園の話。一種共同体のような生活の中で自立更生を目指す。教育的な映画ではあるのだが、子供の悲哀が印象的な作品。川で泳ぐシーンなど郷愁を呼び起こすシーンが上手い。この辺が叙情的な蒲田調でしょうか。最後の方は、「箱根風雲録」のように水を引く工事を子供たちが一致協力して行う。前半とガッラと印象が変わってしまった。検閲の関係だろうか、当時の時局を感じる映画でした。
小津、溝口が天才と呼んだ清水宏監督の代表作のひとつ。大阪の児童救護施設「修徳学院」熊野隆治院長の手記を映画化した社会派子供映画。“みかへりの塔”とは修徳学院のシンボルである高い鐘塔。全編を実際の修徳学院でロケ。キネ旬ベストテン3位。

200人以上の孤児や問題児を預かる全寮制の施設 “みかへりの塔”。全児童を16の“家庭”に分け、各家庭に一人づつの教師と保母「お母さん」をつけて教育している。勉強だけでなく、農作業や裁縫料理など職業につながる実習も行う。ある日、新米保母の夏村(三宅邦子)の家庭に、母親を亡くしグレてしまった多美子が入ってくる。生活に馴染めず次々に問題を起こす多美子。夏村は草間先生(笠智衆)と相談しながら親身に世話するのだが。。。

清水監督の戦後第一作「蜂の巣の子供たち」(1948)があまりにも素晴らしかったので、遡って戦前の本作を鑑賞(同作でも“みかへりの塔”が登場する)。

面白く非常に興味深かった。太平洋戦争直前の映画だが、教室には意外なほど戦争の影が感じられない。現代と同じく当時の庶民や子供たちも日常の問題を抱えながら生活していたのだと再認識した。一方、社会自立への指導に力が入れられていた(当時は義務教育卒業後の進学率が3割以下だった)。特に「社会に甘えない」という教えは厳しくも新鮮に感じられた。現代日本でそのような教育は為されているだろうか?

清水監督ならではの映像演出が冒頭から見て取れた。笠智衆が演じる教師の後をついて施設の説明を受ける数十人の母親たち。このモブシーンの演出と切り取り方が実に上手い。子供たちのシーンも同様で「大勢で歩く」「大勢で走る」といった高い演技力の必要がない行為をさせて、それを映画的にシンメトリーの構図や移動撮影でおさえている。この“いかにも”な演技をさせずに映像でドラマを組み立てていく手腕とセンスが、子供たちを生き生きと映し出せる秘密であり、小津、溝口をして天才と呼ばせた清水監督の力なのだろう。

終盤の水路づくりシーンは、キング・ヴィダー監督の「麦秋」(1934)を連想。子供たちに土木作業をさせることは現代ではありえないし当時も賛否両論あったようだ。しかし熊野院長によると大半の子供たちは喜んで作業していたとのこと。一方、映画では「こんな土方のようなことしてられるか」と脱走する子供と教師が殴り合いの喧嘩をする描写があった。実際に起こった事なのだろうが、映画から削除せず水路づくりを美談に終わらせない姿勢に個人的には好感を持った。現在の感覚から見たら批判の的になるのは間違いないだろう。

「蜂の巣の子供たち」を観て、速攻で「映画読本 清水宏~即興するポエジー 蘇る超映画伝説」(フィルムアート社)を購入した。高額だったが読みながら本作を観ることが出来たので、清水監督の演出術について理解を深めることが出来た。

※多用される移動撮影はレールを用いずタイヤの付いた移動車を板の上にのせて撮影。一枚終わったら後ろに回して継ぎ足して使うことで長い移動を可能にした。

※笠智衆(当時37歳)は翌年、小津安二郎監督「父ありき」(1942)で老け役を演じ、以降の小津作品全作に出演した。

※多美子のケンカ友達・善雄を演ずるのは「風の中の子供」(1937)で主役の三平を演じた爆弾小僧。

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