てつこてつ

THE LAST MESSAGE 海猿のてつこてつのレビュー・感想・評価

THE LAST MESSAGE 海猿(2010年製作の映画)
3.4
第三弾の舞台は日本海沖に浮かぶ巨大な天然ガスプラント。そこで火災が起こり、伊藤英明演じる主人公らが救助に向かう・・。

ホドロフスキー、フェリーニとそれなりに集中して鑑賞しなければいけない作品群が続いたので、良い意味で何も考えずに楽しめる娯楽大作。

伊藤英明は安定してカッコイイ。バディ役には前作の佐藤隆太も引き続き出演しているものの、本作では新たなキャラが登場。あまり多くを語らないこの若者、一体誰だ?と思いながらエンディングクレジットで、若き日の三浦翔平と知ってビックリ。寡黙なキャラながら、終盤に感情を爆発させるシーンとか、「教場」で見せてくれた演技さながらいい味出してた。

前作の一刻を争う豪華フェリーの沈没とは違って、ややテンポがゆっくりなので、緊張感もイマイチで中盤少しだらける。前作でその演技が光っていた乗客役の大塚寧々、吹越満に替わり、本作では、加藤雅也、吹石一恵、濱田岳がしっかり脇を固めているが、正統派二枚目俳優の加藤雅也の渋い演技がいいね。濱田岳って、恥ずかしながら、この三年くらいで知った役者さんだけど、とぼけた演技がこの頃から上手い。

クライマックスのこのシリーズではもはや定番となった、海猿メンバーたちが揃って主人公を救助に来る流れは、やはり毎度の事ながらグッとはくるね。
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