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フェリーニの道化師ののんchanのレビュー・感想・評価

フェリーニの道化師(1970年製作の映画)
4.0
フェリーニ監督がイタリア国営放送の為に制作したTV映画。

OP、フェリーニが少年だった頃を思い出すシーンから...
明け方、大きな音や声が響き目が覚めると、自宅前にはサーカス団🎪がやって来て会場設営をしていたのだった。
母親に「悪い子はサーカスに連れて行かれるよ」と言われるが、興味津々で覗きに入る。
そこから15分間、サーカスを一緒に観に行ったように、釘付けになるステージが繰り広げられる。

少年時代にサーカスの世界に夢中になり、ずっと憧れを抱いたまま大人になった監督が、真正面からサーカスと道化師たちについて取り組んだ作品。

フェリーニ本人とそのスタッフたちが、ローマとフランスまで道化師を追い求めて旅をする。
しかし、道化師たちはどこにも見当たらず...
旅の途中で女優アニタ・エクバーグ、喜劇俳優ピエール・エテックス、チャップリンの娘ジョゼフィンらと出会い、今は老いた道化師にも会いに行く。

憧れていたあの時代の道化師は衰退して見つからなかったけど、それならばと、フェリーニ版の道化師たちのショーを構成する。そこには名クラウン🤡の葬儀も組み入れて、荘厳で華麗なショーがオマージュたっぷりに再現されていく。

ラストは道化師2人がトランペット🎺で"引き潮"を吹き鳴らし🎶消えていく...その余韻が堪りません...

ジャケ写が美しいですね✨
このシーンは精神病院へ慰問にいったサーカス団を再現していました。宙吊りされた道化師、夢の舞台でした。



※laylaちゃん、お陰様で為になったし良かった、ありがとう💕
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