のんchan

ジョン・レノン 失われた週末ののんchanのレビュー・感想・評価

3.7
ジョン・レノンとオノ・ヨーコは1969年に結婚した。
しかし、不仲な時期が訪れ、2人の個人秘書でプロダクションのアシスタントを勤めていた、中国系アメリカ人のメイ・パン(当時23歳)にヨーコ(40歳)が強く希望したことにより、ジョン(33歳)とメイは付き合い、愛し合って過ごしていた時期があった。
その期間は1973年秋〜75年初頭の18ヶ月間だった。

メイはロック好きで、仲間と突然アブコ・レコード会社に押しかけて奇跡的に受付係として使ってもらうようになった。それからヨーコが使いやすかったのか?個人秘書となっていく。一ファンだったメイにとっては夢のような時間だったろう。
当時、世界的スターの心は疲弊し荒れまくっていた。そんな時は素朴な優しさに飢えていたのだろう、あっという間に深い関係になり、ヨーコ公然なのだからオープンに過ごしていたようだ。

当時の未公開の写真や映像を繋げている。
エルトン・ジョン、デヴィッド・ボウイ、ミック・ジャガー、ハリー・ニルソン、リンゴ・スターらとのコラボレーションも見られた。そして仲が最悪だったポール・マッカートニーと久しぶりに再会している。その時以降会っていないという最後の2人の写真。

何より良かったのは前妻のシンシア・レノンとの長男ジュリアンとの交流が沢山挟まれている。
ジュリアンにインタビューしていて「父親は怖い存在だった。メイは優しく、母とも凄く仲が良かったんだ」と今現在、ジュリアンとメイは肩を並べて歩く姿も見せている。

なぜ50年も経った今、こんなドキュメンタリーが作られたのだろう?
ヨーコはまだ存命なのに...
ヨーコが鬼教祖(悪女)であるという印象が薄れる内容ではなかったけどな...

最後に「ジョンはシンシアを愛した、ヨーコを愛した、そして私を愛した」と終わりますが、う〜んだから何?
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