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ベルリン・天使の詩のayakosのレビュー・感想・評価

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
4.0
天使が主役だけど、全然ファンタジーな感じはしない。だからなのか本当に存在していそうで、個人的にすごくロマンがあって感動する作品だった。

時々いる天使みたいな人って、かつて本当に天使だったのでは、とピーターフォークの登場により期待してしまう。

人間たちの詩的な重々しい言葉に慈愛のある天使が寄り添っている姿がすごく良かった。
当時、この作品にどれだけのドイツの人が影響を受けたのかも気になる。
ダミエルはこの後、人の身で初めて大きな歴史を体験するのだろうか。

劇的な場面展開はないけれど、様々な人の詩的な台詞で溢れているから、自分の中で処理しきれないのもあって、見終わった後も電車の中とかで眺めてしまう。

鑑賞後、解説を見たりして自分の知識じゃ追いつけない戦争の歴史を背景にした哲学的な要素も豊富に盛り込まれていて驚いたし、点と点が線でつながる感覚に改めて感動した。
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