ねっとりドロドロ文学の真骨頂。
舞台はザ・日本の村社会。
陰湿陰険隠蔽の三拍子。
捕虜をスケープゴートに成り立った村社会、暴力の力技で裏切り者を捩じ伏せる。
あー、日本って感じ。
この既視感は…
大江健三郎の書いた小説の方を読んでみたくはなった…
「飼育」てタイトルだけど映画のメインは飼育されてる黒人男性ではなく、その周りの人々の話
黒人男性はほぼ納屋の中
原作は黒人男性の世話係してる少年目…
んー好きじゃなかった…。
昔の映画って何言ってるか聞こえづらいし白黒で見えにくいし難しい。
田舎と昭和の嫌なところをギュッてしたような内容。
意外と捕虜を「飼育」するシーンは少なくて、どちらかという…
ニッポンの嫌な部分の煮凝りだった。
黒人捕虜を「飼育」することになった部落の人々。
みんなが良ければそれでいい。
誰かがやってくれる。
水に流す。
その場の空気。
責任をなすりつけあう習性は、日…
戦時中、閉鎖的な村に
黒人のアメリカ兵が捕虜となった。
もともと陰湿な村人たちが
この出来事を機に
ますます暗い雰囲気に…。
これは大江健三郎の
原作を読んでおいた方が
良かったのかな?
ラス…
突如くる俯瞰カットは、俯瞰が神の視点という意味を意識付ける。あの時代を大島が俯瞰して嘲笑ってるようだ。そして最後の少年の背中にくっきりと、渚の思いが乗ってるようである。
白いものが汚れていくのは…
大島渚プロダクション