これがヌーヴェル・ヴァーグの初期作品とは思えないほどテンポがいい映画。
nvの、良く言えば映画らしくない、詩的レアリズムに対する反抗的な映画と比べれば、これはより映画らしい映画であった。
ストーリ…
このレビューはネタバレを含みます
デビュー作から職人肌すぎる。先が読めないスリルはすでにシャブロルらしい。そしてなぜか彼も出てくる。『いとこ同士』ほとんど記憶ないけど、このふたりどっちも素晴らしいしどっちも好きな顔だった。さらにラフ…
>>続きを読むシャブロルのデビュー作ということで男同士の友情を描いた作品で、十八番のサスペンス作風がまだ確立していない頃だというのに、物語として既に完成されている。ストーリーとしては特に珍しいものでもないのだがな…
>>続きを読むシャブロル監督の母方の実家があるクルーズ県サルダンの田舎町。豊かな自然と西洋の古風な家々。この美しいロケーションの素晴らしさだけでも終始感嘆。そしてカメラワーク、編集、若き映像作家の才能が躍動する。…
>>続きを読むパリの煌びやかな街なんか出てこない、閉鎖的な冬の田舎町。田舎の絶望をまざまざと見せつけられる。こうして始まったヌーヴェルヴァーグ。雪の積もる道を酩酊状態で引きづられるセルジュの命を危ぶんだ。あれで起…
>>続きを読む田舎はあらゆる境界が地続きになる場所なのか、というよりは田舎に限らず全ての境界はあるようでないものなのだという気づき。
子どもから大人になるのとか、田舎者とパリジャンとかは多分、意識とかの問題で何か…