アー君

ウィッカーマンのアー君のレビュー・感想・評価

ウィッカーマン(1973年製作の映画)
3.5
音楽と映像が中途半端なミュージカルで噛み合っておらず、なんか間抜けな感じもしたが、そのダラダラ感が妙に惹きつかれるものはあった。

一瞬ではあるがグリーンマンのカットがあり、古代ケルト信仰がモティーフとなっているようだが、豊穣祈願における人身御供(ひとみごくう)は西洋だけでなくアジア周辺にも記録があり、少人数の命で大勢の民衆を救う概念は原理宗教として普遍のテーマなのだろう。

上映時間は20分ぐらい長いのもあるようだが、ロジャー・コーマンの助言で大幅にカットした本作ぐらいが観ていて丁度良いとは思う。

素人の私でも分かるぐらい低予算で急いで作った感じなので、もう少し製作予算があれば、ありがちなカルト映画にならなかったと思うので残念ではあるが、だからこそこの映画のならではの魅力なのかもしれない。

吸血鬼ドラキュラでお馴染みの(スター・ウォーズのドゥークー伯爵の方が有名かな)クリストファー・リーの怪演でポイント少し高め。

[Prime Videoでレンタル視聴]
アー君

アー君